
先に結論
この記事の結論
- 買取店が真贋に迷った時の選び方は3つ。自社で見る/判定のサービスに出す/専門業者に写真で聞いて、そのまま売る
- 比べる軸は、返ってくる物・売り先・扱える品・費用の形・スタッフの目が育つか
- 見慣れた品は自社で、迷う品だけ外へ。売り先まで決めたいなら、専門業者に聞く形が合う
- どれを選んでも、店が出すのは店の基準での判断。偽物と言わず、当社の査定基準で基準外と伝える
この記事は、品物を買い取る業者の方に向けて書いています。
買取店・古物商・遺品整理や回収の業者が、店頭や現場で真贋に迷った時に、外の力をどう借りるかを比べます。
持ち主の方が自分の品を確かめる方法の記事ではありません。
店が出せるのは店の基準の判断
ブランド品が本物かどうかを法的に鑑定できるのは、慣習としてブランド自身か、ブランドから権限を受けた者とされています(一般社団法人ユニオン・デ・ファブリカン)。
店の判定は、その店の経験や知識による基準で、法的に効力のあるものではないとされています(同)。
鑑定のサービスの結果も、その会社の基準での判断です。

店が出すのは、店の基準での判断です
だから多くの買取店では、当社の基準で基準内、基準外という言い方をします。
この記事の真贋鑑定・真贋判定も、この意味で使います。
なお、真贋判定という言葉は、メーカーが商品に付けるIDやQRコード、ICタグで本物かを確かめる仕組みにも使われます。
モンクレールの認証コードもその1つです。
こうした仕組みは手がかりになりますが、それだけで決めない理由はモンクレールの真贋(買取店向け)に書きました。
当社の査定基準で基準外と判断した品

選び方は3つ
迷った品の扱いは、大きく3つに分かれます。
下の表で、自分の店に合う形を選びます。
| 比べる軸 | A 自社で見る | B 判定のサービスに出す | C 専門業者に写真で聞いて売る |
|---|---|---|---|
| 返ってくる物 | 店の人の判断 | 判定の結果(基準内か基準外か) | 当社の基準での見立て(商材による)と確かめた所、それに値段 |
| 待つ時間 | その場 | 写真を送ってから結果まで(サービスで違う) | 写真を送ってから見立てと値段まで(専門業者の営業時間で違う) |
| 売り先 | 自分で探す | 自分で探す(買取の保証が付くサービスもある) | 値段を付けた専門業者に、そのまま売れる |
| 扱える品 | 店の人が見慣れた品 | そのサービスが対応するブランドと品目 | 専門業者がいる商材(扱わない品もある) |
| 費用の形 | 人を育てる時間と研修 | 1点ごとなどの料金 | 査定お任せくんは店ごとの月額(成約の手数料なし) |
| スタッフの目 | 育つ。人が辞めると抜ける | 結果に理由が付くなら育つ | 確かめた所が届くので、見る所が分かる |

判定だけ返っても、値段と売り先は自分で探すの…?

売り先まで決めたい時は、Cの形が合います
A 自社で見る
見慣れた品なら、その場で決められて一番早い方法です。
買い取った後の売り先も、店が決めます。
気をつける所は、見られる人がいる日といない日で、判断がぶれることです。
見る所と伝え方を店の確認表にしておくと、ぶれが減ります。
B 判定のサービスに出す
写真を送ると、真贋の判定の結果が返ってくるサービスです。
人が見る所と、AIと人を組み合わせる所があります。
対応するブランドが広い所が多く、自社で見慣れない品にも使えます。
気をつける所は、判定だけで終わることです。
値段と売り先は、店が別に決めます。
AIの結果は判断の材料の1つとして使い、最後は店の基準で決めます。
C 専門業者に写真で聞いてそのまま売る
迷った品の写真を、その商材を扱う専門業者に見てもらう形です。
見立てと一緒に値段が届くので、そのまま売り先が決まります。
気をつける所は、専門業者がいる商材でしか使えないことです。
専門業者ごとに、扱わない品もあります。
どれを選ぶかは店の状態で決める
店に見られる人がいるか、売り先が決まっているかで選びます。

1真贋に迷った品が来た
A 自社で見る迷う品だけBかCで確かめる
売り先は決まっている?
- はい→B 判定のサービス
- いいえ→C 専門業者に写真で聞いて売る

遺品整理や回収の現場で品目が毎回違うならCの形が合います。商材ごとに専門業者が見ます
1つに決める必要はありません。
見慣れた品は自社で決め、迷う品だけを外に出す組み合わせが、多くの店で無理がありません。
スタッフの目を育てたい店は、外の力を借りながら、研修で見る所を身につける方法もあります。
外に頼む前に決めておくこと
どの形を選んでも、店の中で次の5つを決めておくと、現場で迷いません。
- どの品から外に出すか見慣れないブランド・付属が少ない品・作りの年代が分からない品など、店の基準を書いておく。
- 誰が送るか店長だけか、スタッフ全員か。送った人の名前を残す。
- 写真の撮り方をそろえる全体・ロゴ・タグ・刻印・金具・傷の順。撮り方はモンクレールとシュプリームの記事に例があります。
- お客様への伝え方結果が出るまでは値段を言わない。買えない時は、当社の査定基準で基準外と伝える。
- 記録の残し方写真・結果・本人確認・取引の日時をまとめて残す。古物商は取引の記録を帳簿などに残す決まりがあります(古物営業法 第16条・一部の取引を除く)。
不正品の疑いがある時
古物商は、買い受けや交換・委託を受ける時に、不正品(盗品などの疑いの品)の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
外の判定の結果を待つ間も、この決まりは変わりません。
偽物の疑いの品の扱いは、管轄の警察署の防犯の係に前もって確かめておきます。
判定だけでなく売り先までつなぐ
査定お任せくんは、Cの形の仕組みです。
買取店が撮った写真を、その商材の専門業者が見ます。
商材によって、当社の基準で基準内か基準外かの見立てと、確かめた所が届きます。
値段も同じ画面に届き、売ると決めたら、その専門業者にそのまま送ります。
査定お任せくんの画面で見る流れ
1写真を送る

撮る場所はアプリが案内
2専門業者が真贋と値段

その商材に強い専門業者が写真で見る
3選んで卸す

売り先を探さずそのまま専門業者へ
見立ては専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。
いまは先行登録の受付中で、専門業者がそろった商材から、順番にご案内しています。
よくある質問
真贋鑑定の結果は、法的な証明になりますか?
なりません。
ブランド品を法的に鑑定できるのは、慣習としてブランド自身か、ブランドから権限を受けた者とされています。
店や鑑定のサービスの結果は、その会社の基準での判断です。
AIの真贋判定だけで、買取を決めてもいいですか?
判断の材料の1つとして使い、最後は店の基準で決めます。
結果に理由が付いているか、人が見ているかも確かめます。
ブランドの鑑定に、資格は要りますか?
ブランド品の鑑定に、国家資格はありません。
古物を買い取って売ることを仕事として行うには、公安委員会の古物商の許可が要ります。
業界団体などの民間の資格や認定はあります。
遺品整理や回収の現場で出た品も頼めますか?
査定お任せくんは、古物商の許可を持つ事業者なら依頼者になれます。
商材ごとに専門業者が見るので、品目が毎回違う現場にも合います。
査定お任せくんは、いつから使えますか?
いまは先行登録の受付中です。
専門業者がそろった商材から、順番にご案内しています。

