
先に結論
この記事の結論
- LINE査定の弱点は、返事が遅いこと。お客様が店で待つ間に、買取の機会と次の来店を失いやすい
- 本部や専門業者の側からも、どの店が・何を送ったかが分かりにくい。記録が店ごとに残らない
- 遠隔査定は、速さ・記録・売り先の3つで選ぶ
- 査定お任せくんは、写真を送ると商材に強い専門業者が見立てと値段を返し、そのまま卸せる
この記事は、品物を買い取る業者の方に向けて書いています。
買取店・古物商が、迷った品の写真をLINEなどで送って聞く「遠隔査定」を、どう選び、どう使うかをまとめました。
持ち主の方が自分で売る方法の記事ではありません。
店頭で真贋や値段に迷った時、本部や知り合いの専門家にLINEで写真を送って聞く店は多くあります。
便利な方法ですが、使い方によっては、お客様を待たせる原因にもなります。
LINE査定で起きる3つの困りごと
大手買取フランチャイズの店で見た例です。
ブランドのベルト2点を、本部へのLINE査定に出したところ、返事が来るまでに50分かかっていました。
お客様はその間ずっと店内で待ち、スタッフとの会話もありませんでした。
見慣れた人なら、品を見ただけで値段がつく品でした。
買取が成立しても、この体験では、お客様の2度目の利用は期待しにくいでしょう。

2点で50分も…。お客様はずっと待っています

待たせるほど、次の来店が遠のきます
| 困りごと | 店で起きること | 見る所 |
|---|---|---|
| ① 返事が遅い | お客様が店で待つ。待ち時間に会話もなく、2度目の来店につながりにくい | 返事までの時間。営業時間と、混む時間帯の対応 |
| ② 送った記録が分からない | どの店が・いつ・何を送ったかが、専門業者や本部の側でざっくりとしか分からない。品が送られたかどうかも曖昧になる | 店ごとに履歴が残るか |
| ③ 見立ての後が別の話 | 見立てが返っても、値段と売り先は店が別に探す | そのまま卸せるか |
専門業者の側から見ると、LINEで業務は回っているので、そこまで不便を感じていないことも多くあります。
ただ、どの店が送ってきたのか、どの店を手厚く見るのかの判別は、LINEの画面だけでは難しくなります。
店ごとに記録が残る形にすると、この点が変わります。
当社の査定基準で基準外と判断した品

遠隔査定を選ぶ3つの軸
LINEで聞く形から別の形に替える時は、次の3つで比べます。
- 速さその商材を見慣れた人が見るか。見られる人が毎日いる時間帯に送れるか。
- 記録送った写真・見立て・値段が、店ごとの履歴として画面に残るか。後から見返せるか。
- 売り先見立ての後、そのまま売れるか。値段をつけるのが、その商材に強い専門業者か。
お任せくんの流れ
査定お任せくんは、買取店が撮った写真を、その商材に強い専門業者が見る仕組みです。
真贋は、当社の基準で基準内か基準外かの見立てと、確かめた所が届きます。
値段も同じ画面に届き、売ると決めたら、その専門業者にそのまま卸せます。
査定お任せくんの画面で見る流れ
1写真を送る

撮る場所はアプリが案内
2専門業者が真贋と値段

その商材に強い専門業者が写真で見る
3選んで卸す

売り先を探さずそのまま専門業者へ
写真と見立て、値段のやりとりは画面に残ります。
店は、いつ・何を送ったかを後から見返せます。
専門業者の側も、どの店から来た品かを画面で分けて見られます。
売り先を自分で探さなくてよいので、見立ての後に、店が別に動く手間が減ります。

写真を送る。見立てと値段が届く。そのまま卸す
遠隔査定でお客様を待たせない進め方
どの方法を使っても、店の中で次の4つを決めておくと、待たせる時間を短くできます。
- 出す品を決める見慣れた品は店で決める。迷う品だけを外に出す。
- 撮り方をそろえる全体・ロゴ・タグ・刻印・金具・傷の順。写真が足りないと、聞き返しで時間が延びる。
- 待ってもらう言葉を決める「専門の者に確認します。結果が出るまで値段はお伝えしません」と伝え、預かり証を出す方法もある。
- 記録を残す写真・見立て・本人確認・取引の日時をまとめて残す。
不正品の疑いがある時
古物商は、買い受けや交換・委託を受ける時に、不正品(盗品などの疑いの品)の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
遠隔で見立てを待つ間も、この決まりは変わりません。
取引の記録は帳簿などに残す決まりもあります(同 第16条・一部の取引を除く)。
見立ては専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。
お客様に伝える時は、偽物とは言わず、当社の査定基準で基準外、と伝えます。
言い方の例は「基準外」をお客様に伝える言い方にまとめました。
洋服の遠隔査定は、ブランドアパレルの真贋サポートで詳しく書いています。
査定お任せくんは、いまベータ版の先行登録を受け付けています。
ベータ版の料金は月6,980円(税別)で、先着30店までです。
いま依頼できるのは、専門業者が決まった商材だけで、まだ多くありません。
専門業者がそろった商材から、登録の順にご案内します。
よくある質問
LINE査定は、なぜ時間がかかるのですか?
返事を返す人の体制によります。
見慣れた人が見ればすぐ値段がつく品でも、返事を返す体制が整っていないと時間がかかります。
送る前に、返事までの時間と対応の時間帯を確かめます。
遠隔査定を待つ間、お客様にどう伝えますか?
専門の者に確認します、結果が出るまで値段はお伝えできません、と伝え、預かりの控えを渡す方法があります。
迷ったまま値段を言うと、後で下げる時にもめます。
遠隔査定の結果は、真贋の証明になりますか?
なりません。
ブランド品を法的に鑑定できるのは、慣習としてブランド自身か、ブランドから権限を受けた者とされています。
専門業者の見立ては、その会社の基準での判断です。
遠隔で見てもらう間に、不正品の疑いがある時は?
古物商は、不正品の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
見立てを待つ間も変わりません。

