
先に結論
この記事の結論
- FC加盟店の本部査定への一番の不満は「遅い」。返事を待つ間に、お客様は帰り、2度目は来ない
- 目利きと売り先の持ち方は6種類。「見立て」「値段」「売り先」の3つが1か所でそろうかで比べる
- 本部査定はそのまま。迷った品だけ、本部と併用するのが、売り先が自由な店の一番無理のない形
- FCに入らず少人数で始めた店も、同じ考え方で、目利きと売り先を外に持てる
この記事は、品物を買い取る業者の方に向けて書いています。
特に、売り先が自由なFCに加盟していて、本部査定の返事が遅くて困っている店と、FCに入らず少人数で始めた店に向けた、目利きと売り先の持ち方の全体の地図です。
場面ごとの細かい話は、下の6つのまとまりの記事に分けています。
本部査定を待つ間にお客様は帰る
当社の代表は、買取の会社で店長から事業部の責任者までを経験し、いまは買取店の直営店と加盟店を運営しています。
他社のFCに加盟している店の人から一番よく聞く本部査定への不満は、値段の安さより「とにかく遅い」ことだそうです。
代表が知り合いの大きなチェーンの店で見た例では、カルティエとエルメスのベルトの2点のLINE査定に50分かかっていました。
お客様はその間、店内でずっと待っていて、スタッフとの会話もありませんでした。
見られる人なら、品を見ただけで値段が付くレベルの品です。

本部の返事が来るまで、奥で待つしかなくて…

何分なら待てるかは、お客様にしか分かりません
買取が成り立っても、そのお客様の2度目の利用は無いだろう、というのが代表の見立てです。
待たせない店の回し方は高額品でお客様を待たせないにまとめています。
当社の査定基準で基準外と判断した品

放っておくと起きる3つのこと
返事の遅さを「仕方ない」と放っておくと、店では次の3つが続けて起きます。
- お客様が2度目に来ない待たされた経験は、値段より残ります。高額品を持つお客様ほど、次は別の店を選びます。
- 怖くて安く言い、売ってもらえないブランドバッグや時計は単価が高く、偽物を1本買えば痛手が大きい。その怖さで安く言うと、キャンセルになり、評判も下がります。偽物は年々精巧になっています。
- 分からない品を断り、隣の店へ渡す専門外の品を「うちでは扱っていません」と言うと、そのお客様は隣の店へ行きます。断り方と、断らずに買う方法は専門外の品を断らずに買うに書きました。
どれも、迷った品の「見立て」と「値段」と「売り先」が、すぐにそろわないことから起きています。
目利きと売り先の持ち方は6種類
迷った品をどこに聞き、どこに売るか。
持ち方は大きく6種類です。
他社の名前は出さず、種類で比べます(2026年10月時点の各社の公開情報をもとにしています。
料金や扱う品は会社ごとに違うので、使う前に確かめてください)。
| 比べる項目 | FC本部の査定 | 遠隔の真贋サポート(服・時計に強い所) | 遠隔の真贋サポート(多商材) | AI・画像の鑑定 | 業者オークション | 査定お任せくん |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 見立て(真贋) | ○ 本部の基準 | ○ | ○ | ○ 判定だけ | × 自分で見る | ○ 当社の基準(保証はしない) |
| 値段まで出る | ○ | ○ | ○ | × | 落札しだい | ○ |
| そのまま売れる | ○ 本部へ | ○ サポートの会社へ | ○ サポートの会社へ | × 売り先は自分で | ○ 自分で出品 | ○ 値段を付けた専門業者へ |
| 扱う商材 | 広い | 服・時計など | 10前後の商材 | 対応するブランドだけ | 広い | 専門業者がいる商材から順に |
| 費用の形 | 加盟金と毎月のロイヤリティ | 月額の定額 | 商材ごとの月額 | 1点ごと・月額など | 会費と成約の手数料 | 1店ごとの月額 |
| 加盟 | 要る | 要らない | 要らない | 要らない | 会員の登録 | 要らない |
表で見るのは、「見立て」「値段」「売り先」の3つが1か所でそろうかです。
3つがそろうと、迷った品をその日に動かせます。
判定だけのサービスは、値段と売り先を店が別に決めます。
選び方の詳しい比べ方は真贋鑑定・真贋判定の選び方と判定だけで終わるか、そのまま卸せるかにあります。
本部査定が遅い店は迷った品だけ併用する
売り先が自由なFCなら、本部をやめる必要はありません。
代表の印象では、本部以外への売却を契約で禁じるFCはあまり多くなく、売り先は自由という会社が多いそうです。
見慣れた品と、本部の返事が早い品は、今まで通り本部へ。
迷った品だけ、もう1つの聞く先を持ちます。
- 契約を確かめる本部以外に売ってよいか、FCの契約書と本部の決まりを読む。禁じられている時は、併用しない。
- 併用する品の基準を決める例:本部の返事が一定の時間を過ぎた品・専門外の商材・付属品がなく迷う品。
- 写真の撮り方をそろえる全体から細部へ。悪い所も撮る。撮り方は遠隔査定の写真の撮り方に。
- 早く・条件の良い方を選ぶ本部と、もう1つの先の値段と条件を見て、お客様に伝える。

本部をやめなくていいの?

はい。迷った品だけ、聞く先を1つ足す形です
写真で聞く相手には、悪い所を隠さずに出します。
隠して出すと、届いてから減額になり、お互いに遅くなります。
減額の考え方は買取価格の保証と減額にまとめました。
FCに入らず始めた店の持ち方
FCの良さの1つは、本部が真贋を見て、値段を付け、買い取ってくれることです。
代表は、それを加盟せずに専門業者につなげれば、目利きに自信がない人でも買取を始められる一歩になると考えて、査定お任せくんを作りました。
それでもFCが合う人もいます。
店の運営の手伝いがほしい人と、看板の名前の力を借りたい人です。
入る前に比べたい方は目利きのためにFCに入る前にを、始める順番は目利きなしで買取店を始める順番を、売り先は買取店の売り先の作り方を読んでください。
場面別に読む6つのまとまり
場面ごとの記事を、6つのまとまりに分けました。
困っている場面から読んでください。
始める
目利きと売り先が無いまま、買取店を始める・続ける
迷った時
店頭で迷った品を、待たせず・断らずに扱う
困った時
基準外を買ってしまった・返品や減額で揉めた時
遠隔の見立て
写真で外の力を借りる時の選び方と撮り方
商材別
ブランド・時計・貴金属・ガジェットなど、商材ごとの見る所
- ルイヴィトンの真贋で迷った時|店頭で見る所と専門業者に聞く流れ
- シャネルの真贋で迷った時|店頭で見る所と専門業者に聞く流れ
- エルメスの真贋で迷った時|店頭で見る所と専門業者に聞く流れ
- ロレックスの真贋で迷った時|店頭で見る所と専門業者に聞く流れ
- 高級時計の真贋サポート|オメガ・カルティエなどロレックス以外も
- ブランドバッグの真贋サポート|迷ったバッグを専門業者に見てもらい、そのまま卸す
- ブランドアパレルの真贋サポート|迷った服を専門業者に見てもらい、そのまま卸す
- モンクレールの真贋|店頭で見る所・写真の撮り方・基準外の時の対応
- シュプリームの真贋|店頭で見る所・写真の撮り方・基準外の時の対応
- 地金・貴金属の刻印で迷った時|K18・Pt900の刻印と、確かめ方
- スマホ・ガジェットの買取で迷った時|ネットワーク利用制限・傷・型番
- 楽器の買取で迷った時|管楽器・ギターは専門業者に写真で聞く
- 家電の買取で迷った時|製造年・動作・付属品と売り先
業者別
遺品整理・回収・リサイクルショップ・出張買取の業者の方へ
始める前に決めておく5つ
どの持ち方を選んでも、店の中で次の5つを決めておくと、現場で迷いません。
- どの品から外に出すか見慣れないブランド・付属が少ない品・作りの年代が分からない品など、店の基準を書いておく。
- 誰が送るか店長だけか、スタッフ全員か。送った人の名前を残す。
- お客様への伝え方返事が来るまで値段を言わない。買えない時は、偽物と言わず「当社の査定基準で基準外」と伝える。言い方は基準外を伝える言い方に。
- 記録の残し方写真・結果・本人確認・取引の日時をまとめて残す。古物商は取引の記録を帳簿などに残す決まりがあります(古物営業法 第16条・一部の取引を除く)。
- スタッフで判断をそろえる見る所を店の確認表にしておく。スタッフの査定の間違いを減らすも参考に。
不正品の疑いがある時
古物商は、買い受けや交換・委託を受ける時に、不正品(盗品などの疑いの品)の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
外の見立てを待つ間も、この決まりは変わりません。
迷った品をその日に動かす
査定お任せくんは、表の右の列の形です。
迷った品の写真を送ると、その商材に強い専門業者が、当社の基準での見立てと値段を返します。
売ると決めたら、そのまま専門業者に卸せるので、売り先を探す手間がありません。
査定お任せくんの画面で見る流れ
1写真を送る

撮る場所はアプリが案内
2専門業者が真贋と値段

その商材に強い専門業者が写真で見る
3選んで卸す

売り先を探さずそのまま専門業者へ
見立ては専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。
返事の時間は、専門業者の営業時間と品によって変わります。
いまは先行登録の受付中で、専門業者がそろった商材から、順番にご案内しています。
よくある質問
本部査定と併用できますか?
売り先が自由なFCなら、併用できます。
見慣れた品と本部の返事が早い品は本部へ、迷った品だけ別の先にも聞く形です。
本部以外への売却を契約で禁じている時は、併用しないでください。
FCの契約で本部以外に売れない時は、どうすればいいですか?
まず契約書と本部の決まりを確かめてください。
禁じられている時は、本部の決まりの中で、写真の撮り方と、お客様への伝え方をそろえるのが近道です。
写真での見立てで、本物だと保証されますか?
保証はされません。
見立ては、当社の査定基準で基準内か基準外かの判断で、ブランドの公式の鑑定ではありません。
最後は店の基準で決めます。
返事はどのくらいで来ますか?
専門業者の営業時間と、品によって変わります。
返事の時間の約束はしていません。
FCに入らずに買取店を始められますか?
古物商の許可があれば、FCに入らずに始められます。
目利きと売り先を外に持つ方法は、目利きなしで買取店を始める順番の記事にまとめています。
費用はどのくらいですか?
査定お任せくんは1店ごとの月額で、成約の手数料はかかりません。
いまはベータ版で、先着30店までのベータ版価格があります。
くわしくはサービスの紹介をご覧ください。

