
先に結論
この記事の結論
- 遺品整理の現場で出たブランド品・時計・宝石・地金・貴金属は、近くの買取店に持ち込むと一般のお客様と同じ扱いになりやすい
- 業者として売れる先を持てば、値段が上がるかもしれない。売り先は、現場の外に決めておく
- 古物商の許可が要るのは、代金を払って買い受ける・交換する・委託を受けて売る時。無償で引き取った物を売るだけなら、条文の読み方では古物営業の外(古物営業法 第2条)。迷ったら警察署に確認する
- 査定お任せくんは、写真を送ると専門業者が見立てと値段を返し、そのまま卸せる。依頼者になれるのは、古物商の許可を持つ事業者
遺品整理で出たブランド品や時計は、遺族から無償で引き取って売るだけなら、古物営業法の条文の読み方では古物営業に含まれず、古物商の許可は要らないと考えられます。
代金を払って買い受ける形にするなら、許可が要ります。
やり方ごとの判断は、警察署に確認してください。
この記事は、遺品整理・片付けの業者の方に向けて書いています。
現場で出たブランド品・時計・宝石・地金・貴金属を、どこへ回すかをまとめました。
遺族の方が自分で売る方法の記事ではありません。
現場の品が一般のお客様と同じ扱いになる
遺品整理の現場では、ブランドのバッグや財布、時計、宝石や地金・貴金属が出ることがあります。
作業の片づけが主な仕事なので、売り先まで決めている業者は多くないと感じています。
そのため、近くの買取店に持ち込むことになりがちです。
持ち込めば売れますが、店から見ると、一般のお客様が1点持ってきたのと同じ扱いです。
業者として売れる先に出せば、もう少し値段が上がるかもしれません。
では、売り先を探せばよいのか。
ここで止まる理由は、探す時間がないことです。
業者を何社も比べて、取引の条件を決める時間は、現場の合間にはなかなか取れません。

買取店を比べる時間までは取れない…

写真を送って、専門業者に聞くだけです
| 売り先の探し方 | 現場で起きること | 残る困りごと |
|---|---|---|
| 近くの買取店に持ち込む | 手軽に売れる。扱いは一般のお客様と同じ | 業者として売れる先より、値段が上がりにくいかもしれない |
| 業者を探して取引を始める | 比べる時間と、条件を決める手間がかかる | 現場の合間に進められない |
| 真贋が分からない品は後回し | 見立てが付かず、そのまま保管する | 売る機会を逃す |
当社の査定基準で基準外と判断した品

古物商の許可が要る場面を条文で確かめる
売り先を決める前に、自社のやり方で古物商の許可が要るかを、条文で確かめます。
出典は、古物営業法 第2条・第3条・第15条・第16条(e-Gov法令検索)です。
| 場面 | 許可 | 条文の読み方 |
|---|---|---|
| 代金を払って品を買い受ける | 要る | 古物を売買する営業は、公安委員会の許可を受ける(第2条第2項第1号・第3条) |
| 品を交換する | 要る | 売買と同じく、第2条第2項第1号に入る |
| 委託を受けて売る | 要る | 委託を受けて売買する営業も、第2条第2項第1号に入る |
| 無償で引き取った品を売るだけ | 条文では対象外 | 古物を売却することのみを行う営業は、第1号から除かれる(読み方は警察署に確認) |
現場では、無償の引き取りと、代金を払う買い取りが混ざりがちです。
代金を払う買い受けが1つでもあるなら、許可が要る側で考えるのが安全です。
作業費から差し引く形にする場合も、買い受けにあたるかを確かめてください。
自社の場合は窓口で確認
実際に古物営業にあたるかは、取引のやり方ごとに判断されます。
迷ったら、営業所の所在地を管轄する警察署の窓口(生活安全課など)に、先に聞いてください。
許可を持つ古物商が品を買い受ける時は、相手の住所・氏名・職業・年齢の確認(第15条第1項)と、帳簿などへの記載(第16条)が決まりです。
売り先の専門業者が、遺品整理の業者に身元などを尋ねることがあるのは、この決まりがあるためです。
いずれも一部の取引は除かれます。
買い受けようとする品に不正品の疑いがあると認めたときは、古物商は直ちに警察官に申告します(第15条第3項)。
現場で出た品を専門業者へ回す
査定お任せくんは、買取店や遺品整理の業者が撮った写真を、その商材に強い専門業者がオンラインで見る仕組みです。
当社の査定基準で、基準内か基準外かの見立てと、確かめた所が届きます。
値段も同じ画面に届き、売ると決めたら、その専門業者にそのまま卸せます。
売り先を自分で探さなくて済みます。
査定お任せくんの画面で見る流れ
1写真を送る

撮る場所はアプリが案内
2専門業者が真贋と値段

その商材に強い専門業者が写真で見る
3選んで卸す

売り先を探さずそのまま専門業者へ
見立てと値段が出ると、いつも使っているチャットに知らせが届きます。
押すと、査定の画面が開きます。
現場から離れず、次の作業に戻れます。
- 現場で写真を撮る全体、ロゴや刻印、文字盤や裏ぶた、付属品。傷や汚れも隠さず写します。
- 専門業者の見立てと値段を待つ写真が足りないと聞き返しが入ります。足りない写真があれば、その場で追加します。
- 売ると決めたら、そのまま送る値段をつけた専門業者に送ります。売り先を探す時間はいりません。
悪い所を隠して出すと、減額されて、お互いの時間が延びます。
傷や欠けは、最初から正直に写すのが近道です。

真贋が分からない品も、聞けますか?

基準内か基準外か、専門業者が見立てます
3つの売り方を比べる
近くの買取店に持ち込む・査定お任せくん・自分で売り先を探す、の3つを並べます。
| 比べる軸 | 近くの買取店に持ち込む | お任せくん | 自分で売り先を探す |
|---|---|---|---|
| 扱い | 一般のお客様と同じ | 古物商として、専門業者に出す | 取引する業者による |
| 真贋の見立て | 店による。分からない品は断られることもある | その商材に強い専門業者が、基準内か基準外かを見立てる | 自分で見る |
| 売り先 | その店だけ | 値段をつけた専門業者に、そのまま卸せる | 自分で探す。時間がかかる |
| 現場での手間 | 品を持ち込む | 写真を撮って送る | 探す・比べる・条件を決める |
| 費用の形 | 店による | ベータ版は月6,980円(税別)・先着30店 | 探す時間 |
| 使える品 | 店が扱う品 | 専門業者が決まった商材だけ | 取引先による |
見立ては専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。
真贋を断定するものでもありません。
はじめる前に決める3つ
- 古物商の許可お任せくんの依頼者になれるのは、古物商の許可を持つ事業者です。許可がまだなら、先に取得を考えます。
- 回す品を決める見慣れた品や、廃棄する品は現場で決める。ブランド品・時計・宝石・地金・貴金属のうち、迷う品だけを外に出す。
- 写真の撮り方をそろえる現場のスタッフ全員が、同じ順で撮る。聞き返しが減ります。
お任せくんは、いまベータ版の先行登録を受け付けています。
ベータ版の料金は月6,980円(税別)で、先着30店までです。
いま依頼できるのは、専門業者が決まった商材だけで、まだ多くありません。
専門業者がそろった商材から、登録の順にご案内します。
回収した品の売り先は不用品回収業者向けの記事、基準外と見立てられた時のお客様への伝え方は「基準外」をお客様に伝える言い方にまとめました。
よくある質問
遺品整理で出たブランド品を売るのに、古物商の許可は要りますか?
代金を払って買い受ける・交換する・委託を受けて売る場合は、古物商の許可が要ります。
遺族から無償で引き取った品を売るだけなら、古物営業法の条文の読み方では古物営業から除かれると考えられます(第2条第2項第1号)。
やり方ごとに判断されるので、営業所の所在地を管轄する警察署の窓口で確かめてください。
遺品整理で出た時計や宝石は、近くの買取店に持ち込むしかありませんか?
持ち込む方法のほかに、その商材に強い専門業者へ写真で聞いて、そのまま卸す方法もあります。
近くの買取店では一般のお客様と同じ扱いになりやすく、業者として売れる先なら値段が上がるかもしれません。
遺品整理の業者でも、査定お任せくんは使えますか?
古物商の許可を持つ事業者なら、依頼者になれます。
いまは先行登録の受付中で、依頼できるのは専門業者が決まった商材だけです。
専門業者がそろった商材から、登録の順にご案内しています。
真贋が分からない品は、どうすればよいですか?
写真を撮って、その商材に強い専門業者に聞きます。
当社の査定基準で、基準内か基準外かの見立てが届きます。
ブランドの公式の鑑定ではなく、真贋を断定するものでもありません。
古物商が品を買い受ける時に、守る決まりはありますか?
相手の住所・氏名・職業・年齢の確認(第15条第1項)と、帳簿などへの記載(第16条)が決まりです。
不正品の疑いがあると認めたときは、直ちに警察官に申告します(第15条第3項)。

