査定お任せくんコラム

業者向け買取店・古物商・遺品整理や回収の業者のための記事です

買取店・業者向け

【買取店向け】ルイヴィトンの真贋で迷った時 店頭で見る所と専門業者に聞く流れ

ルイ・ヴィトンのバッグの刻印を、ルーペで近くで確かめている写真

新しいモデルが次々に出るルイヴィトン。
迷った時の動き方を、買取店の目線でまとめました。

ルイ・ヴィトンのバッグの刻印を、ルーペで近くで確かめている写真

先に結論

この記事の結論

  • ルイヴィトンは、偽物が年々精巧になり、見る所も年式やモデルで変わる。1つの資料や1か所だけで決めない
  • 単価が高く、間違えた時の痛手が大きい。怖さから安く出すと、キャンセルと悪い評判につながる
  • 迷った品は、その場で値段を言わない。預かり書を書いてもらうか、写真でその商材の専門業者に聞く
  • 買えない時は偽物と言わない。当社の査定基準で基準外、と伝える

ルイヴィトンの真贋で迷った時は、その場で値段を言わず、決めた順に見て、決められない品は預かるか、写真で専門業者に聞きます。

この記事は、品物を買い取る業者の方に向けて書いています。
持ち主の方が自分の品を確かめるための記事ではありません。
定番のモノグラムやダミエのほか、新しいモデルも次々に出ます。
店頭のスタッフが、迷った時に同じ順番で動けるようにまとめました。

なお、偽物の見分け方を細かく並べる記事ではありません。
見る所は入口だけを書き、迷った時にどう動くかを主役にしています。

ルイヴィトンのモノグラムのショルダーバッグを斜めから撮った写真バッグの内側の刻印を寄りで撮った写真
店で扱った品の写真(見本)。真贋を示すものではありません

迷う理由と悪い流れ

年々、偽物は精巧に作られ、見破るのが難しくなっています。
ルイヴィトンのような品は、見る所も年式やモデルで変わってきています。
古い資料のまま見ると、外れることがあります。
新しいモデルも、次々に出ます。

そのうえ、単価が高い品です。
貴金属や時計、ブランドバッグの相場が上がっている今は、間違えた時の痛手がさらに大きくなります。
高い品ほど、損の額は大きく、利益は少なくなりがちです。

この怖さから、店は買取価格を安くしてしまいます。
すると、悪い流れが始まります。

  1. 怖くて安く出す間違えるのが怖く、見立てより安い値段を言う。
  2. お客様がキャンセルする思ったより安いため、持ち帰られる。
  3. 悪い評判が立つあの店は安い、と伝わる。
  4. 持ち込みが減る次の機会が、ほかの店に流れる。
店頭のスタッフ

デザインも付属も、合ってる気がする…

お任せくん

合っていても、1か所では決めません

安く出す代わりに、値段を言う前に見立てを取る。
これが、この流れを止める一番の方法です。

当社の査定基準で基準外と判断した品

ルイヴィトンのバッグや財布8点を並べた写真
実際に店に持ち込まれた品の一部です。見た目だけでは迷う品が多くあります。写真は当社の基準での判断で、ブランドの公式の鑑定ではありません

店頭で見る所は5つの入口

下の表は、判断基準の一覧ではなく、見る入口です。
モデルや年代で作りが変わるので、どれか1つが気になっても、そこで決めません。
5つを合わせて見ます。

見る所何を見るか写真の撮り方
① 素材と柄柄の出方・左右のそろい・革の色と手触り・使い込んだ後の自然さ正面と側面を、全体が入る距離で
② 縫製と革の縁ステッチの間隔と糸の色・革の縁の塗りのむら気になる縫い目と、縁の寄り
③ 金具ファスナー・留め具・ロゴの刻印の字体と間隔・重さ・色刻印が読める寄りを、表と裏で
④ 内側の表示日付コードや刻印など。年式やモデルで形や有無が違う内側の表示を全部。文字が読める寄りで
⑤ 付属品保存袋・箱・レシートなど。参考にとどめる(後から足せる)付属品を並べた1枚

内側の表示が無くても、基準外とは限らない

内側の表示は、年式やモデルによって、形も有無も違います。
表示が無いことだけで、基準外にはしません。
反対に、表示が合っていても、それだけでは決めません。
解説の資料は、書いた店や時期で内容が食い違うことがあるため、1つの資料に頼らず、ほかの4か所と合わせて見ます。

お任せくん

1か所だけで決めず、5つ全部を合わせて見ます

迷った時はその場で値段を言わない

迷ったまま値段を言うと、後で下げる時にもめます。
店頭で迷った時は、次の流れで進めます。

1迷った品が来た

25つの入口を全部見る1か所だけで決めない

店の基準で決められる?
はい

店の基準で値段を伝える見慣れた品は、いつも通りに

いいえ

その場で値段を言わない

  1. お預かりにする
  2. 写真で専門業者に聞く
  3. 今回は見送る

買えない時は偽物と言わず「当社の査定基準で基準外」と伝える

店頭で迷った時の流れ。迷う品だけ、外の力を借ります

いいえの時は、次の3つのどれかにします。

  1. お預かりにする預かり書を書いてもらい、連絡の方法と、何日以内に連絡するかを、その場で話します。
  2. 写真で専門業者に聞く下の撮り方で撮って、その商材の専門業者に見てもらいます。見立てと値段がそろってから、お客様に伝えます。
  3. 今回は見送る店の基準で決められない時は、理由を添えてお返しします。言い方は、この下の章に書きました。

写真で専門業者に聞く時の撮り方

写真で聞く時は、相手が実物を手に取れません。
撮った写真がすべてです。
次の順番で撮ると、同じことを聞き返されずに済みます。

写真を撮る画面。表面・ロゴ・刻印・金具・底面の写真と、まだ撮っていない所が並ぶ

撮る場所は、アプリが案内します

  1. 商材を選ぶ衣類・バッグ・時計・筆記具・ライターなど
  2. 案内の順に撮る撮った所の名前が写真の下に付く
  3. 足りない所が分かる「まだ撮っていない所」に残りが出る
写真を撮る画面(見本のデータ)
  1. 全体の正面・背面・底・側面床ではなく、平らな壁の前で。形が崩れないように置きます。
  2. 柄と縫い目の寄り柄の切れ目と、気になる縫い目を寄りで。
  3. 金具の刻印ファスナーの引き手・留め具・ロゴ。表と裏。
  4. 内側の表示を全部刻印・日付コードのような表示があれば、文字が読める寄りで。
  5. 革の縁と角角のすれ・縁の塗りの剥がれは寄りで。
  6. 傷・汚れ・においにおいは写真に写らないので、メモで添えます。
店頭のスタッフ

撮るのは1枚に1か所。白い明かりで

撮る時は、昼の窓の近くか、白い明かりの下で撮ります。
黄色い明かりは、色味が変わって見えます。
ピントが合っているかを、撮った後に指で広げて確かめます。

査定お任せくんでは、専門業者が足りない写真を頼む時、撮る場所(正面・背面・内側・ロゴ・刻印・金具・傷や汚れなど)を選んで送ります。
店は、頼まれた所だけを撮り足せば済みます。

基準外の時の店の対応

基準外の時に一番もめるのは、言い方です。
お客様は、基準外と言われると、偽物だと言われたと受け取りがちです。
ブランド品が本物かどうかを最終的に判断できるのは、ブランド自身です。
店が出すのは、店の基準での判断です。
だから偽物とは言わず、当社の査定基準で基準外、と伝えます。

場面伝え方の例
真贋の確認がつかない当社の査定基準で、確認がとれない所がありました。今回は買取をお受けできません。
傷みや付属で基準に届かない傷みが、当社の基準を超えています。今回は買取をお受けできません。
真贋の理由を詳しく聞かれたどの点が基準に届かないかは、店の基準なのでお伝えしていません。メーカーの判断ではありません。
店頭のスタッフ

偽物ですか?と聞かれたら…

お任せくん

偽物とは言わず、当社の基準で基準外と伝えます

基準外の品を、うっかり買い取ってしまった時は、返金の対応をします。
悪質な場合は、警察に相談することもあります。

不正品の疑いがある時と、買い取った後に気づいた時

古物商は、買い受けや交換・委託を受ける時に、不正品(盗品などの疑いの品)の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
偽物の疑いの品をどう扱うかは、管轄の警察署の防犯の係に前もって確かめておくと迷いません。

買い取った後に、真贋の点で基準外と判断した品は、売りに出しません。
もし登録商標またはこれに類似する商標を付けた偽物であれば、売る・渡す・輸出するために持つことは、商標権の侵害とみなされることがあります(商標法 第37条第2号)。
疑いのある品も売りに出しません。

専門業者につなぐ流れ

ルイヴィトンを見慣れていない店で、全部を自分で決める必要はありません。
迷った品だけを、その商材に強い専門業者に写真で聞けば、店は安く出さず、見送らずに済みます。

査定お任せくんの画面で見る流れ

  1. 1写真を送る

    写真を撮る画面。撮る場所の名前の下に写真が並ぶ

    撮る場所はアプリが案内

  2. 2専門業者が真贋と値段

    届いた見積もりの画面。3社の値段と条件が並ぶ

    その商材に強い専門業者が写真で見る

  3. 3選んで卸す

    成約の後の画面。箱の状態と払った額が出る

    売り先を探さずそのまま専門業者へ

画面は見本のデータです

査定お任せくんは、買取店が撮った写真を、その商材の専門業者がオンラインで見る仕組みです。
商材によって、当社の基準で基準内か基準外かの見立てと、確かめた所が届きます。
値段も同じ画面に届きます。
売ると決めたら、その専門業者にそのまま送れるので、売り先を自分で探さなくて済みます。
見立ては専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。

3つの動き方を並べます。

比べる軸安く出して様子を見る専門業者に写真で聞くお任せくん店のスタッフだけで決める
真贋を誰が見るか店の判断のままその商材に強い専門業者店のスタッフ
お客様への影響安い値段で、キャンセルや悪い評判になりやすい見立てと値段がそろってから伝えられる見慣れていないと、判断に時間がかかる
売り先自分で探す値段を付けた専門業者にそのまま売れる自分で探す
返事の届き方なしいつものチャットのように届くその場で決める

真贋を外の力で確かめる方法の比べ方は、真贋鑑定・真贋判定の選び方にまとめました。
目利きのためにフランチャイズに入る前に考えたい方は、こちらの記事もどうぞ。

いま依頼できる商材は限られています

いま依頼できるのは、専門業者が決まった商材だけで、まだ多くありません。
専門業者がそろった商材から、先行登録の順にご案内しています。

出典:古物営業法(e-Gov法令検索)/商標法(e-Gov法令検索)

よくある質問

ルイヴィトンの日付コードが無いと、偽物ですか?

それだけでは決めません。
年式やモデルで内側の表示の形や有無が違います。
表示が合っていても、それだけでは基準内とは言えません。
ほかの見る所と合わせて見ます。

ルイヴィトンの真贋で迷った時、店頭ではどうしますか?

その場で値段を言わず、預かり書を書いてもらって預かるか、写真でその商材の専門業者に聞きます。
見立てと値段がそろってから、お客様に伝えます。

お客様に偽物ですかと聞かれたら?

偽物とは言わず、当社の査定基準で基準外です、と伝えます。
店が出すのは店の基準での判断で、ブランドの鑑定ではないためです。

ルイヴィトンを安く出して様子を見るのはだめですか?

おすすめしません。
怖さから安く出すと、お客様がキャンセルし、悪い評判が立つことがあります。
迷った品は、値段を言う前に見立てを取ります。

上山の顔写真

この記事を書いた人

上山

買取店 直営店責任者|買取歴10年

  • リユース営業士
  • 終活アドバイザー
  • 遺品整理士(地区統括会員)

買取の仕事について10年。店舗の現場スタッフから始め、店長、スーパーバイザーを経て、いまは直営店の責任者として、複数の店舗の買取と査定を支えています。

ブランド品・貴金属・時計・洋服などの高額品から、家電・雑貨・家具、楽器・スマホ・ガジェットまで、幅広い品を店頭で見てきました。真贋に迷う場面、お客様を待たせてしまう場面、基準外をどう伝えるかに悩む場面も、現場で何度も経験しています。

このコラムでは、その経験をもとに、店頭で迷った時の見方・伝え方・つなぎ方を、買取店の目線でまとめています。

  • 法令の決まりは、条文を確かめて、条文の番号を添えて書いています。
  • 記事の真贋の見方は、当社の査定基準での見方です。ブランドの公式の鑑定ではありません。
玉城 貴也の顔写真

運営会社の代表

玉城 貴也

株式会社ビープライス 代表|リユース相談本舗を運営

買取の会社で、一般のスタッフから店長、エリアマネージャー、買取の事業部の責任者までを、20代で経験しました。査定も、お客様との商談も、紙の集客も、現場でやってきました。

2011年に会社を立ち上げ、Webの集客を独学で身につけて、宅配買取、店頭の買取店、リユース相談本舗へと広げてきました。

ITやAI、システムが好きで、その好きなことを買取の仕事に生かしています。査定お任せくんは、目利きに自信がない店でも、買取を始められる一歩になるように作っています。

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