査定お任せくんコラム

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買取店・業者向け

【買取店向け】地金・貴金属の刻印で迷った時 K18・Pt900の刻印と、確かめ方

トレイに並んだ金のネックレスや指輪を、手袋でルーペを持って確かめている写真

相場が上がり、見間違いの痛手が大きい地金・貴金属。
刻印の読み方と、店で確かめる順番をまとめました。

トレイに並んだ金のネックレスや指輪を、手袋でルーペを持って確かめている写真

先に結論

この記事の結論

  • K18は金75%、Pt900は白金90%を表す刻印。造幣局が品位を証明したマークとは別で、K18とだけ刻印された品は、造幣局が品位を証明した物ではない
  • 刻印は入口。刻印・重さ・磁石・試金石など、2つ以上で確かめてから値段を言う
  • 相場が上がった今は、同じ見間違いでも痛手が大きい。迷った品は、その場で値段を言わない
  • 買えない時は、当社の査定基準で、品位を確認できません、と伝える

地金・貴金属の刻印で迷った時は、刻印の意味を数字で読み、重さと、磁石・試金石などの道具で、刻印と中身が合っているかを確かめます。
1つの確認で決めず、迷った品は値段を言わずに、預かるか、専門業者に写真で聞きます。

この記事は、品物を買い取る業者の方に向けて書いています。
持ち主の方が自分の指輪やネックレスを確かめるための記事ではありません。
ここで書く「地金・貴金属」は、金・白金(プラチナ)・銀の地金や、貴金属の台座に石が付いた物のことです。
ブランドジュエリーの真贋は、ブランドごとの記事で扱います。

金や白金は、相場が上がっています。
1回の見間違いで失う額が大きくなり、高額な品ほど、損の額は大きくなります。
それなのに、地金は買取の値段が相場でおおよそ決まるので、店の利幅は大きくありません。
だからこそ、刻印の読み方と、店で確かめる順番を決めておきます。

指輪の内側のK18の刻印と造幣局の印を寄りで撮った写真
刻印の写真の見本。刻印だけで品位を決めず、店で確かめます

刻印の数字は品位を表す

刻印の数字は、品位(金属の純度)を表します。
造幣局が出している、金の品位とカラット表示の対応は次のとおりです。

カラット表示造幣局の品位表示金の割合10gの中の金
K2499999.9%9.99g
K2291691.6%9.16g
K1875075.0%7.50g
K1458558.5%5.85g
K1041641.6%4.16g
K937537.5%3.75g

同じ10gでも、K18とK10では、金の量が3g以上違います。
刻印を読み違えると、そのまま買取の差になります。
石や金具など、金ではない部分の重さは、先に引いて考えます。

白金は、Pt900なら品位が900で、白金の割合は90%です。
造幣局のマークでは、Pt900ではなく、ひし形の中の900と、白金を表すマークの組み合わせで示します。
銀は、925のマークなら92.5%です。

店頭のスタッフ

K18と750は同じ意味?

お任せくん

どちらも金75%。海外の品は750だけの刻印もあります

金の917と417は、2012年に916と416に

造幣局は、2012年4月から、国際規格などに合わせて、品位表示を変えました。
金の917は916に、417は416になり、純金は999と表示します。
古い品には、旧い数字の刻印が残っています。
刻印の数字が少し違っても、時期の違いで説明がつくことがあります。

出典:造幣局「貴金属製品の品位区分と証明記号」/造幣局「ホールマークの品位表示の変更について」

当社の査定基準で基準外と判断した品

ネックレスや指輪の刻印など地金・貴金属6点を並べた写真
実際に店に持ち込まれた品の一部です。見た目だけでは迷う品が多くあります。写真は当社の基準での判断で、ブランドの公式の鑑定ではありません

刻印だけでは証明にならない

造幣局には、貴金属製品の品位を試験して、合格した品に証明の記号(通称ホールマーク)を打つ仕組みがあります。
ただし、この仕組みは任意です。
マークのない市販の貴金属製品も、たくさんあります。

造幣局は、K18とだけ刻印された金製品は、造幣局が品位を証明した物ではない、と案内しています。
日の丸とひし形の中の数字が入ったマークがあれば、造幣局が品位を証明した品です。
K18やPt900の刻印は、作った側が自分で打った表示です。

刻印何が分かるか店で気をつけること
K18・Pt900など作った側が、その品位だと表示している刻印だけで決めず、重さや道具で確かめる
日の丸+ひし形の数字(ホールマーク)造幣局が、品位を証明しているマークの有無と、数字が表示と合うかを見る
GP・GFなど(メッキや金張りを表す表記)表面だけが金や白金の可能性K18と並べて刻印されていても、金製品としては扱わない
刻印なし刻印だけでは何も分からない古い品や、刻印が磨り減った品もある。重さや道具で確かめる
お任せくん

刻印は入口。中身と合うかを道具で確かめます

刻印は付く部品が違う

指輪は、内側に刻印があることが多い品です。
ネックレスやブレスレットは、留め具や小さなプレートにだけ刻印があり、チェーン本体には無いことがあります。
刻印を探す時は、全部の部品をルーペで見ます。
石付きの品は、石の重さを表す表記(例:D0.30)が一緒に打たれていることがあります。
刻印が表すのは台座の金属の品位で、石が天然かどうかは表しません。

店で確かめる道具と使い方

店で使う道具は、それぞれ分かることと、分からないことが違います。
表のとおり、2つ以上を組み合わせます。

道具分かること分からないこと
ルーペ刻印の字体・深さ・位置。磨り減りや打ち直しの跡刻印が正しいか
秤(0.01g単位)重さ。大きさや厚みに対して重すぎないか軽すぎないか中身の金属
磁石金・白金は磁石に付かないので、付く品は別の金属が使われている付かない品でも、金・白金とは限らない
試金石と試験液削った跡の色の反応で、品位の目安表面と中が違う品の中身。品を傷つける
比重計水の中で量った重さから出す比重。合金の見当石や空洞がある品は、数字が狂う

試験液は酸なので、取り扱いに気をつけます。
試金石は品を削るので、お客様の了承を取ってから使います。
傷をつけたくない品は、無理に試さず、写真で専門業者に聞きます。

指輪の絵に、刻印を探す所と確かめる道具の番号を付けた図 1 2 3 4 5
①内側の刻印を探す ②重さを量る ③磁石で確かめる ④試金石で確かめる ⑤石の表記を見る

迷った時はその場で値段を言わない

刻印と中身が合うか迷ったら、次の流れで進めます。

1迷った品が来た

2刻印と重さと道具で確かめる1か所だけで決めない

店の基準で決められる?
はい

店の基準で値段を伝える見慣れた品は、いつも通りに

いいえ

その場で値段を言わない

  1. お預かりにする
  2. 写真で専門業者に聞く
  3. 今回は見送る

買えない時は偽物と言わず「当社の査定基準で基準外」と伝える

店頭で迷った時の流れ。迷う品だけ、外の力を借ります

「いいえ」の時は、次の3つのどれかにします。

  1. お預かりにする確かめてから連絡します、と伝えます。預かり書を書いてもらい、連絡の方法と何日以内かを、その場で話します。
  2. 写真で専門業者に聞く下の撮り方で撮って、貴金属を扱う専門業者に見てもらいます。見立てと値段がそろってから、お客様に伝えます。
  3. 今回は見送る店の基準で決められない時は、理由を添えてお返しします。言い方は、この下の章に書きました。

写真で聞く時の撮り方

写真で聞く時は、相手が実物を手に取れません。
撮った写真がすべてです。
次の順番で撮ると、同じことを何度も聞き返されずに済みます。

写真を撮る画面。表面・ロゴ・刻印・金具・底面の写真と、まだ撮っていない所が並ぶ

撮る場所は、アプリが案内します

  1. 商材を選ぶ衣類・バッグ・時計・筆記具・ライターなど
  2. 案内の順に撮る撮った所の名前が写真の下に付く
  3. 足りない所が分かる「まだ撮っていない所」に残りが出る
写真を撮る画面(見本のデータ)
  1. 全体の写真白い紙の上に置いて、全体が入るように。留め具やチェーンの端も一緒に。
  2. 刻印の寄り全部の刻印を、字が読める近さで。ルーペ越しに撮ってもよい。
  3. 秤に載せた写真数字が読めるように。石や金具が付いている時は、付いたままの重さも。
  4. 石の寄り石の大きさ・色・欠け。石の重さを表す表記があれば、その寄り。
  5. 留め具・プレート・接合部刻印が別の部品にだけある品は、その部品と本体のつなぎ目を。
  6. 道具で確かめた結果磁石に付くか、試金石の跡の色。試した事実だけを書き添えます。

撮る時は、昼の窓の近くか、白い明かりの下で撮ります。
金属は光を強く返すので、白い紙の上に置き、真上から撮ると、刻印の字が読めます。
ピントが合っているかを、撮った後に指で広げて確かめます。

査定お任せくんでは、専門業者が足りない写真を頼む時、撮る場所(正面・背面・内側・ロゴ・刻印・金具・傷や汚れなど)を選んで送ります。
店は、頼まれた所だけを撮り足せば済みます。

基準外の時の店の対応

刻印と中身が合わない品は、言い方に気をつけます。
メッキや金張りの疑いがあっても、お客様が悪意を持っているとは限りません。
作った品が古いだけ、という場合もあります。
店が出すのは、店の基準での判断です。
だから、偽物と決めつけず、当社の査定基準で基準外、と伝えます。

場面伝え方の例
刻印と重さが合わない当社の査定基準で、刻印の品位を確認できませんでした。今回は買取をお受けできません。
道具で確かめると別の金属当社の基準では、金製品としての買取ができません。地金としての扱いはできないため、今回はお受けできません。
理由を詳しく聞かれたどの点が基準に届かないかは、店の基準なのでお伝えしていません。メーカーの判断ではありません。
店頭のスタッフ

メッキかと聞かれたら…

お任せくん

決めつけず、当社の査定基準で基準外と伝えます

不正品の疑いがある時

古物商は、買い受けや交換・委託を受ける時に、不正品の疑いがあると認めたら、直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
どこからが不正品の疑いにあたるかは、管轄の警察署の防犯の係に、前もって確かめておくと迷いません。

迷ったら専門業者につなぎ、卸す

貴金属は、相場が動くうえに、刻印の読み方と中身の確認に経験が要ります。
迷った品だけを、貴金属を扱う専門業者に写真で聞けば、店は見送らずに済みます。

査定お任せくんの画面で見る流れ

  1. 1写真を送る

    写真を撮る画面。撮る場所の名前の下に写真が並ぶ

    撮る場所はアプリが案内

  2. 2専門業者が真贋と値段

    届いた見積もりの画面。3社の値段と条件が並ぶ

    その商材に強い専門業者が写真で見る

  3. 3選んで卸す

    成約の後の画面。箱の状態と払った額が出る

    売り先を探さずそのまま専門業者へ

画面は見本のデータです

査定お任せくんは、買取店が撮った写真を、その商材の専門業者が見る仕組みです。
当社の基準で基準内か基準外かの見立てと、確かめた所が届きます。
値段も同じ画面に届きます。
売ると決めたら、その専門業者にそのまま送ります。
見立ては専門業者の意見で、造幣局のような公的な証明ではありません。

比べる軸自分とスタッフで見る専門業者に聞くお任せくん
真贋を誰が見るか店のスタッフその商材に強い専門業者
道具店に置いた道具だけ写真で見立てる。道具で試した結果も添えられる
売り先自分で探す値段を付けた専門業者に、そのまま卸せる
待つ時間その場専門業者の営業時間で違う
向く場面見慣れた品・軽い品相場が高く、迷う品

地金・貴金属は、専門業者がそろった順に、先行登録の順にご案内します。
いま依頼できるのは専門業者が決まった商材だけで、まだ多くありません。

よくある質問

K18やPt900の刻印は、何を表していますか?

K18は金の品位750(金75%)、Pt900は白金の品位900(白金90%)に当たります。
造幣局の案内にある、品位とカラット表示の対応です。

K18とだけ刻印された品は、造幣局が証明した品ですか?

いいえ。
造幣局は、K18とだけ刻印された金製品は造幣局が品位を証明した物ではない、と案内しています。
造幣局のマークは、日の丸とひし形の中の品位の数字で示されます。

刻印があれば、そのまま買い取っていいですか?

刻印は入口です。
重さや磁石、試金石などで、刻印と中身が合うかを確かめます。
迷った品は、その場で値段を言わず、預かるか専門業者に写真で聞きます。

金の刻印が917や417の古い品は、偽物ですか?

それだけでは決めません。
造幣局は2012年4月から、金の917を916、417を416と表示するようになりました。
古い品には旧い数字の刻印が残っています。

上山の顔写真

この記事を書いた人

上山

買取店 直営店責任者|買取歴10年

  • リユース営業士
  • 終活アドバイザー
  • 遺品整理士(地区統括会員)

買取の仕事について10年。店舗の現場スタッフから始め、店長、スーパーバイザーを経て、いまは直営店の責任者として、複数の店舗の買取と査定を支えています。

ブランド品・貴金属・時計・洋服などの高額品から、家電・雑貨・家具、楽器・スマホ・ガジェットまで、幅広い品を店頭で見てきました。真贋に迷う場面、お客様を待たせてしまう場面、基準外をどう伝えるかに悩む場面も、現場で何度も経験しています。

このコラムでは、その経験をもとに、店頭で迷った時の見方・伝え方・つなぎ方を、買取店の目線でまとめています。

  • 法令の決まりは、条文を確かめて、条文の番号を添えて書いています。
  • 記事の真贋の見方は、当社の査定基準での見方です。ブランドの公式の鑑定ではありません。
玉城 貴也の顔写真

運営会社の代表

玉城 貴也

株式会社ビープライス 代表|リユース相談本舗を運営

買取の会社で、一般のスタッフから店長、エリアマネージャー、買取の事業部の責任者までを、20代で経験しました。査定も、お客様との商談も、紙の集客も、現場でやってきました。

2011年に会社を立ち上げ、Webの集客を独学で身につけて、宅配買取、店頭の買取店、リユース相談本舗へと広げてきました。

ITやAI、システムが好きで、その好きなことを買取の仕事に生かしています。査定お任せくんは、目利きに自信がない店でも、買取を始められる一歩になるように作っています。

ベータ版・先行登録の順にご案内中

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